FOTOCAMERE ITALIANE-Notice

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MADE IN ITALY / RECTAFLEX-The Magic Reflex-

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この2冊の本は、イタリアンカメラに興味を持ったら避けて通れない関門ですよ。左のMade in Italyはイタリア製カメラの集大成といった内容で、ほとんどのカメラを収めています。右のRectaflex-The Magic Reflex-ではレクタフレックスとガンマの全てが詳細に見られます。両方とも我がトプコン仲間のマルコ・アントネットさんが執筆しました。英語が分からなくても豊富な画像を見てうっとりして下さい!

If you have an interest in Italian cameras, you are not able to pass and avoid these 2 books. Left "Made in Italy" is the compilation of all of cameras made in Italy. Right "Rectaflex-The Magic Reflex-", you can read all of Rectaflex and Gamma in detail. Mr. Marco Antonetto who is my Topcon colleague wrote in all of both. You should order these books!

You are able to order these from here.

LA PRODUZIONE DELLE FOTOCAMERE ITALIANE

BookFI.jpg  こちらは上記『Made in Italy』でも執筆していたマルコさんの相棒、マリオ・マラヴォルティ氏による、イタリアンカメラの集大成本。掲載機種に関してはこちらの方が多いんすが、画像がイマイチよろしくないことと、文章が伊語であることがマイナス。まあ、文章と言っても、各メーカーの最初にちょこっと書かれているだけで、大半がスペックなのだからあまり気にはなりませんがね。ただ、とっても気になることなんですが、同じマラヴォルティ氏が執筆しているにもかかわらず、特に年代表記などのデータが『Made in Italy』とは随分違うんですよねー。フェラーニアのマイナー機種など、どっちを信用すればいいのか分からんですわい。まあ、より遅くに出版された方が正確なのかもしれませんが、そうなると94年発行と思われるこちらの方が正確なのかもしれません。でも、残念ながらかなりいい加減なところが多いっす(笑
 ま、こんな塩梅ではありますが、掲載されるイタリアンカメラの数は非常に多く、全300ページに至ります。全部を鵜呑みにしてしまったらマズイでしょうが、ちょっとした辞書的な使い方をする限り、とても有意義な書物ですね。購入はミラノのカメラショップに問い合わせてみるといいですよ。ほとんど英語のメールで大丈夫です。

LE FOTOCAMERE ITALIANE Series

BookBencini.jpg  このシリーズもマリオ・マラヴォルティ氏によるメーカー別の解説本で、A5サイズの単行本になります。I.C.A.F.時代のボックスカメラから70年代の8ミリカメラや80年のハーフカメラであるパーソナル・レポーターまで、プロトタイプも含めて180機種にわたって紹介されています。これって、考え方によったらスゴイことで、日本でタロンやネオカなどの大衆機メーカーが一冊の本になるなんて考えられないっすからね。そう思ってみると、これってなかなか気合入った本だと思われますよ。伊語オンリーですが…。
BookDucati.jpg  ドゥカーティは基本的にはソーニョとシンプレックスの二機種しかないんですが、その交換レンズやアクセサリーがとても充実していて、それらをくまなく解説してくれたのがこの本。画像は140点、全ページ数は170になります。当時の広告や設計図なども掲載されていて、かなり充実してますよ。また、こちらは伊語・英語併記でとっても助かります。97年出版ですし、かなり研究されてからまとめられた本なので、信憑性は高いでしょう。
BookFerrania.jpg  フェラーニアは本業のフィルム生産はともかくとして、カメラの生産はその大半が安っぽい簡易カメラばかりでしたが、そのためか非常に多くの機種を手軽に出しては引っ込め、出しては引っ込めしていました。一部のモデルはとてもしっかりしていましたが、結局はどれも社外に発注したものでした。それらの実に様々な機種をほぼ網羅しているばかりでなく、94年の3M Italiaの「写るんです」にあたる機種まで紹介されています。ただし、文章は伊語オンリー。
BookOG.jpg  オフィチーネ・ガリレオは日本で言えばニコンのような総合光学メーカーで、戦前から様々な光学機器を作っていました。この本では伊語・英語で会社の沿革からカメラ以外の光学機器まで紹介されていて、メインのカメラについてもコンドール、ガミ16、ライカスクリューマウント交換レンズ等、とても詳しく解説されています。特に有り難いのが当時のカタログのコピー。レンズ構成図などがこれで良く分かりました。
BookSubmini.jpg  表紙に写っているのはサン・ジョルジョのパルヴァという幻の試作機ですが、紹介されるカメラはタイトルの通りサブミニチュア機全般です。ベンチーニやドゥカーティやGaMiなど名が知れたものはもちろん、G.P.M.とかC.O.M.I.にサン・マルコなど、マイナーな機種もバッチリ。でもI.S.O.のステレオカメラDuplexをサブミニチュアに入れるのはどうかと思われ(笑。全体で58機種、150点の画像が楽しめますが、残念ながら伊語のし。

イタリアンレンズの描写

 ツァイスやライツ、シュナイダーやローデンシュトックなどの名門がひしめくドイツの光学メーカー。これに対し、日本光学や東京光学、キヤノン、小西六にミノルタなど、ドイツに勝るとも劣らない技術を持っていた50年代の日本の光学メーカー。さらには個性豊かな特徴を備えたフランスやイギリスのレンズなど、世界には様々な優れたレンズがそこかしこにあるものです。しかし、皆さん、イタリアンメーカーのレンズと言われると、「う〜ん、どうだっけ?」と首をひねられること間違いなしでしょうね(^^)。実際、メーカー名ですらせいぜいオフィチーネ・ガリレオくらいしか思い浮かばないでしょう。では、その他のメーカーも含めて、一体全体イタリア製のレンズってどんな感じの写りをするのかを、非常に大まかではありますが、ご紹介したいと思います。

 まずはイタリア最大の光学メーカーであるオフィチーネ・ガリレオについて。このメーカーのレンズの実力を一言で表すと、「中庸」。ま、可もなく不可もなしっつうことです。そこそこのシャープネスとコントラストを持ち、カラーバランスもなかなか。でも逆光にはてんで弱く、絞り開放でも甘さが目立ちます。フードを使って順光撮影をしている限り、問題はないでしょう。3枚玉のコンドールI型用のエリオーグ5cm F3.5もガウス型のコンドールII型用エザオーグ5cm F2も同じ傾向を示します。面白いことに、オグマー9cm F4もまた然り。メーカーの設計思想が反映されているのでしょうかね。

 二番目のメーカーはサン・ジョルジョ。ここはヤヌアを作ったメーカーで、あの特異なボディに目が向きがちですが、レンズも高性能なんですよ。実力はイタリアンメーカーの中でも1・2を争うものがあるでしょう。シャープな感覚は間違いなくガリレオをしのぐものがありますし、その線も細く、ボケも悪くありません。ただし、問題はF3.5の標準レンズしか入手できないことで、結局はテッサー型の範疇を超えるものはなさそうです。

 次はI.S.O.ですが、ここのレンズはシャープネス命といった感があります。若干ボケが2線ボケ傾向があるのは絞りの問題でしょうか。実はここのレンズもほとんど標準レンズ以外入手困難です。ビルクスの標準のイリアー5cm F3.5(レポーターの頃はイアダー)はエルマー型でして、やはり線太のはっきりした画像が見られます。色合いはニュートラルで、個人的には好みです。レポーターの標準のイリアー5cm F2.8は二線ボケ傾向もなくスッキリ。相当イケるレベルです。アリオン5cm F1.8はさすが大口径だけあってボケが柔らかくいいですが、コントラストはあまり高くありません。フードは必須ですね。我が家にはイリアー12.5cm F3.5もありますが、これはレポーターの有効基線長の短い距離計ではピント合わせが厳しいですね。ちょっと大柄なレンズでいかにも良く写りそうな玉なのですが、完全にピントが合った写真は数えるほどしかないのが悲しいところ。使い方の難しいレンズですね。
 
クリスタルに付けられているステイナー(クリスタル53ではクリナー)は、どのメーカーが作ったものかは今のところ分かりません。トリプレットの割りになかなかシャープでボケも悪くはないものの、周辺部の描写に難があって、結構顕著に流れが見られます。これがなければいいレンズなんですがねー。

 同様に、ヴェガの標準のトリクサーも多分ステイナーと同じメーカー製のトリプレットですが、こちらは流れがほとんど見られません。若干冷色系ですが、抜けるようなすっきりとした描写を見せてくれます。お勧めの優れものですね。3枚玉では世界でもトップクラスの実力なんではないでしょうかね。

 フォトテクニカのレンズは主にエルマンなどのレンズシャッター機用のものなので、初めから高級フォーカルプレーン機のものに比べて劣るような先入観がありますが、これは別段間違いではなさそうです。こちらもトリプレットではありますが、ちょっとくすんだ感じが残ります。これは多分レンズの内面反射がもたらすことで、フードを付けてもイマイチ解決してくれません。

 ガンマのコリストカは由緒ある名門ですが、40年代末にはガリレオが事実上作っていたようです。このレンズも3枚玉でして、条件が揃うといい画像を生んでくれそうな印象ですが、それは淡い期待とでも申しましょうか、何だかぼんやりした画像が多いです。中間描写がイマイチで、ちょっと深い色合いの物体はすぐにつぶれた感じになってしまいます。シャープ感もなく、あまり良い面の見られないレンズですね。

 大衆機の単玉レンズはどれもなかなか優れものが多いですよ。特に、一番安っぽいベンチーニのレンズはどれも「意外とやるじゃん」と思うでしょう。クロスターのレンズもなかなかです。でも、周辺部の流れは何をしても消えませんが。残念ながら赤窓式のものが多いので、大半がモノクロでしか撮ったことがないですが、ホントに中心部はシャープですよ。問題は単速・絞り固定が多いため、現代の高感度フィルム(ISO100でも当時は高感度になってしまうんですね)では、快晴の日中での撮影は露出がオーバーになりがちです。

 ドゥカーティのレンズもまだ標準しか使っていませんが、これは当初期待が大きかっただけにちょっと逆光になると強いフレアーが出たのにはチトがっかりしました。でも、普通に撮る限り、像の歪みもないし、シャープ感もなかなかで、あまり問題は感じませんでした。ボケは焦点距離が短いため、あまりはっきりとは出てくれませんでしたね。カラーバランスは良好で、結構コントラストが強くて押しの強い感じでした。

 とまあ、こんな感じですが、50年前後のイタリーでは職人の手作業による生産が主でしたから、モノによって随分差が出るでしょうね。でも、ツボにはまった時は、ホントにナイスな描写をしてくれるレンズが意外と多いんですよ。全体としてスナップ向きのレンズが多いかな。

イタカメ相場って?

 イタカメは一部のモデルを除いて、なかなか国内では見かけませんよね。比較的見かけるものを挙げると、レクタフレックス・コンードルI型・ドゥカーティ・ガンマあたりでしょうか。ベンチーニの各種もちらほら見かけます。これに対してクリスタルやI.S.O.、ゾンネやヤヌアなどのフォーカルプレーン機はあんまし見ないですよね〜。で、一体いかほどの値が付くものかと。ちょいと少ない情報を調べてみましたので、ご参考までに。

レクタフレックス〜これは付いているレンズにもよりますが、一般的な1000または1300のクセノン付きなら10万円程度で国内でも売られています。この時代のクセノンは曇りが結構出やすいようで、いい状態のレンズが少ないかも。ちなみにサッパシ出てこないレンジファインダーのレクタは7000ユーロオーバー。「ひぇ〜」です。

ドゥカーティ・ソーニョ〜国内では12万はしますが、海外では意外と安く、1000ドルには至りませんねぇ。ヨーロッパでも850ユーロといったところが多いようですよ。これからすると断然海外通販がオトクだったのですが、今の為替レートが1ユーロ150円近いので、結局国内の方が良さ気ですねぇ。シンプレックスは3割安といったところ。

I.S.O.〜最も人気のあるレポーターは、以前30万オーバー確実でしたが、このところクラシックカメラが国内で安くなってきているので、20万円程度で入手できるかも。ヨーロッパではまだ2000ユーロの値が付きます。廉価版のスタンダードでは1000ユーロ、15万程度を見ておけばいいかな。あまり出てこないBiluxは美品だと3000ユーロで、ほとんど出てこないLuxは…、おっかね〜…。

ヤヌア〜タケーっす。以前売りに出されていたものを見ますと、2400ユーロから2900ユーロでしたんで、円に換算すると確実に30万オーバー。アメリカでも3000ドル以上で出ています。ないからしゃーないんですね。

ゾンネ〜これはモデルによってばらつきがありますが、IV型やV型は1000ドルクラス。国内でも15万円前後。最も高いC4は20万円オーバーですが、もちろん程度にもより上下します。海外では2900ユーロを付けるところもありますが、ちょっとこれは無理があるかな。

クリスタル〜最も意識されるクリスタル53は、海外で売りに出ているのを見かけませんが、イタリア本国でも2000ユーロを確実に超えるそう。ワテは国内でさらに高値で買いましたが、(ToT)と(^∀^)の混じった複雑な気分でやんした。ちなみに3sは某ショップの年末セールで15万で、これはニンマリ。一般的にはやはり20万コース。2aや2sは廉価版ゆえ、普通に15万程度でしょう。スタンダードは現在1000ドル近辺で売りに出ていますね。

ヴェガ〜IIaが1000ユーロで出ていますが、国内では15万の値が付いていました。どちらも程度があまりよろしくないモノの値段です。

ガンマ〜I型はあちらではそこそこ安くて、レンズ付きで1000〜1500ユーロくらい。かなりカメラの程度にバラつきがあるようです。II型やIII型はLマウントで互換性があるため人気があるようで、2000ユーロ前後になります。国内ではI型もIII型も20万オーバー。少ない割に出てきます。

コンドール〜I型は国内でもちょろちょろ見かけますが、おおむね3万円台。でも、海外ではもっと安くなりますね。180ドル程度でしょうか。eBayでも150ドルあたりで落ちますので、向こうで買った方がオトク。II型はさすがに国内では高くなります。8〜9万円台で出ていますね。中古市で4万円台で出ていて「おっ!安っ!」と思いましたが、ファインダー周りが死亡したものでした。海外ではあまり見かけませんが、1000ユーロオーバーで売りに出てはいます。でも、これは高過ぎかな。

ガミ16〜国内価格は10万コース。でも、アメリカでは550ドルから750ドルが相場のようです。コンバージョンレンズは高くて、何でもイタリア本国でも800ユーロはするそうです。少ないのでしょうね。

エルマン〜ほとんど出てきませんが、オリンピックは1000〜1400ユーロ程度が相場のようです。金ピカ仕様は2500ユーロだそうで、レンズシャッター機なのにモウレツにタケーです。珍度が高いのでしょうか。

ダースト〜最も単純なドゥーカが最も高値で、あちらでは150ユーロから250ユーロになります。アウトマティカは100ユーロに満たないようですが、現在国内では2万円以上の値が付いています。相場のないカメラは値がばらつきますね。

フェラーニア〜これはあちらではどのモデルも安いです。100ユーロを超えるとしたら、古いファルコや可愛らしいロンディネーくらい。ま、その他はどれも作りが単純でたくさん生産されましたから、安いのは当然ですな。

ベンチーニ〜これもほとんどがカス値。国内でも1万円に至らないレベル。でも、形に特徴のあるコメットIII型のみ、あちらでも高くて、150ドルは超えるみたいです。国内でも2万円コースでしょうか。

クロスター〜距離計付きのプリンセスは若干高く、国内で4.8万の値が付いているのを見ましたが、まあ、いいとこ3万でしょう。その他はどれも1〜2万円台。

 とまあ、こんな感じですが、しかしイタカメ相場ってホント極端です。比較的高級なモノはえらくタケーです。ライカコピー機などはどれもが本家のライカIII型の値段を大幅に超えちゃってますね。それに対してベンチーニに代表される大衆機はオリンパス・ペンEE以下。一方で30万なのに対して、もう一方では数千円。5〜8万円程度の中間モデルはほとんどないんですよねー。摩訶不思議です。

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